クールな王子は蜜の味
『一生をかけて』

その言葉に、

私も学ちゃんも、

息を呑んだ。

・・・

智也は、

まだ高校生なのに、

そんな未来の事まで考えてくれてたなんて、

思ってもいなかったから。

・・・

「・・・先輩」

私は智也の顔を見上げた。

智也は、少し照れくさそうに、

でも、本気だぞって顔で言った。

・・・

「寧々の事は、

オレがちゃんと守るから」


肩を握ってる手に、

力が入るのが分かった。

・・・

私は涙を拭い、

笑って頷いた。

・・・

その光景を見ていた学ちゃんは、

溜息を一つついた。

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