クールな王子は蜜の味
寧々を見つめると、

本当にチワワが嬉しそうに、

尻尾を振ってるように見えるのは、

オレだけだろうか?

・・・

「じゃあ契約成立」

そう言って手を差し出したオレ。

・・・

寧々も、手を差し出し、

オレの手を握りしめた。

・・・・ん?

コイツの手、

オレ好きかも・・・

・・・

「・・・先輩?」

首を傾げて、オレを見つめる寧々。

・・・

「昼休み、おれんとこ来い」

「ヒッ!い、嫌ですよ・・・

お姉様たちの目線が怖い・・です。

先輩はモテるんですよね?」


「大丈夫だ。そん時は守ってやるから。

だから、常にオレの傍にいろ、わかったな?」

「・・・はい」

傍にいてもらわないと、

魔除けにならないからな。
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