クールな王子は蜜の味
ガラッ。

そっと3年のクラスのドアを開けた。

…ヒッ!

案の定、私は注目の的。

・・・

「あ、あの~・・三浦せ、先輩は?」

近くにいた男子に声をかけた。


『あ、子供パンツ』


「・・・」


『あ、ゴメンゴメン、え~ッと誰さん?』


「大塚寧々・・です」


『寧々ちゃんね、お~い智也、

寧々ちゃんがお前に用だって』

その男子生徒の声に、

ムクット機嫌悪そうに起き上がった智也。

・・・

笑顔を作り、手を振った。

・・・

「…チワワ」

「・・・」

どうも、私はチワワとしか呼ばれないらしい。

もういいけど・・・


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