クールな王子は蜜の味
青い顔をする寧々に、

オレは涼しい顔をしていった。


「一時間くらいサボっても、

心配ない・・・」


・・・

すると、

増々青い顔をする寧々。

一体どうしたって言うんだ?

首を傾げ見つめたオレに、

半泣きの顔で、

寧々は呟いた。

・・・

「私、頭、悪いんです…

何とかここに受かったけど、

ものすご~く・・・」


・・・プッ。

思わず笑ってしまった。


「わ、笑わないでくださいよ~!

私だって好きで頭が悪いんじゃないんですから」


「…悪い。

・・・・そうだ。

オレが勉強教えてやるよ」

・・・

オレの言葉に、

寧々の目に、光が戻った。
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