クールな王子は蜜の味
「三浦君、その子と付き合ってるの?」


「・・・だったら?」

・・・

智也のとっても冷たい眼差しに、

お姉様達は怯んだ。

・・・

「コイツに何かあったら、

ボコるから、覚悟しとけ」


・・・

そう言って一瞬睨みを効かせた智也の顔。

・・・

お姉様達には、

恐怖以外何ものでもないけど、

私は、その顔を、

とても頼もしく感じていた。

・・・

あ~・・・

お姉様達が去っていく。

私は緊張から解放され、

足がカクンと…ワッ!!!

・・・

「何してんだよ?」

智也はサッと私を抱きとめる。

私は苦笑いして、


「力が抜けちゃって・・・」

そう言った。
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