クールな王子は蜜の味
・・・

勉強中も、

ミミとノノは、智也から離れる様子はない。

・・・

私に勉強を教えつつ、

ミミとノノの相手をしてる智也が、

あまりにも新鮮で。

・・・

その光景をずっと見ていたくて、

勉強どころじゃなくなった。

・・・

「おい、教えてもらうきあんのか?」

「・・んへ?!」

「・・なんちゅう声出してんだ?」

「・・・あ」

呆れながら溜息をついた智也。

私はちょっぴりへこんで、うな垂れた。

・・・

「…あ、時間だ」

「・・何のですか?」

「これから剣道を子供たちに

教えに行かなきゃならないんだ」

?!!

それはぜひ見てみたい!

なんて、思い、智也にお願いしてみた。


「あの、見に行っちゃダメですか?」

「…エ?」
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