クールな王子は蜜の味
「お前って、バカ?」

「は?!」

・・・

オレをここまでけなすのは、

親友の秋人。

オレと変わらないくらいの頭脳。

ほぼ互角の運動神経。

オレと二分するほどの、容姿の持ち主。

・・・

179㎝、スラット長い脚、

そりゃあ、どんな女が見ても、

惚れちまいそうだよな。

・・・

2人で並んで歩いていると、

交互に名前を呼ばれるほど。

・・・

でもだからって、

バカよばわりは許せねえ。

「なんで、ばかなんだよ?!」


「それは明らかに、

その寧々ってこの事が好きなんだろ?」


「・・・そうかな?」

「そうだろ?

なんでわかんねえかな?」

「・・・」
< 61 / 180 >

この作品をシェア

pagetop