クールな王子は蜜の味
「・・お!

噂をすれば・・・。

あの可愛い子だろ、寧々って子?」


「・・・え?」


秋人の指差した方に、

確かに寧々はいた。

・・・

「ふ~ん・・・

あの子ね~・・・」



「そんなにジロジロ見んな」


「お、ヤキモチ?」


「ッ!うるせえ!」

・・・

オレは秋人の肩を軽くど突くと、

寧々の所に歩み寄った。

・・・

「屋上行くか?」


「・・・はい」

そう言った寧々の顔は、

本当に可愛らしい笑顔。

可愛すぎて、誰にも見られたくねえ。
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