クールな王子は蜜の味
急に抱きしめられ、

手に持っていたトランプを落とした寧々。

・・・・

『トランプ?!』

・・・

そう、

寧々と木山は、

こんな場所でトランプなんか

してやがったのだ。

・・・

誰だって気が抜けるだろ?

・・・

「秋人が、木山に、

連れて行かれたって言うから」

オレは溜息をついながら、

秋人を見た。

・・・

秋人は苦笑い。

・・・

「寧々に、気安く触んな」

突然の木山の言葉。

オレは木山を睨んだ。
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