クールな王子は蜜の味
・・・

お弁当も終わり、

雑談をした私たち。

でも、

時間が過ぎるのは早いもので、

昼休みも終わり。

・・・

先に木山先輩が歩き、

続いて私は歩き始め、

最後に不機嫌そうに智也が歩き出した。

・・・

「・・ギャッ!!」

・・・

私の悲鳴に驚き、

木山先輩が振り返った。

・・・が。

「…あれ、寧々?」

・・・

振り返ったその場所には、

いるはずの私と智也の姿はどこにも

見当たらなかった。

・・・

木山先輩は溜息をつきつつ、

廊下をどんどん歩きだしていった。
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