アカイ花†Vermilion Flower
『おまえが大きくなっても
まだ俺の事が好きなら
その時は結婚してやる』
愛してる・・・そんな言葉よりも浅緋は大切なものを私にくれた。
ずうっと、愛していてもいいと私に言ってくれた。
ちゃんと、この私を受け止めてくれた。
こんな風に愛を終わらせる、いずるさんとは違う。
ううん、例え、いずるさんを愛し続けていても
それは、無駄なこと・・・
最初から最後まで、貴方の愛は死んだお姉さんだけのもの。
あの時、誤って外れた鎖は、もう二度と繋がらない。
どんなことをしても・・・
「リコ、どうして俺の愛が
分からないんだ
どうして、髪を・・・」
いずるさん、残酷な事を言うようだけど言わせてもらう。