アカイ花†Vermilion Flower

「また、そんなもん手に持って 
 お前は・・・」


浅緋は、女生徒の頭をポンッと叩いた。

彼女は、叩かれた頭を押さえそして綺麗な黒髪を整えた。


「ハチヤ先生、どうしたんですか?」

「ああ、見回り
 
 最近、変な男の目撃証言が増えてる
 からな、同一人物だとは思うが・・・

 もしかしたら、危害を加えられるかも
 しれない

 だから、お前等も危機感を持って
 鈍い動作してないでさっさと帰る
 
 くれぐれも相手に付け入る隙を
 与えんなよ」

「はぁ~い」

「何だ、その返事

 分かってんのかぁ?」

「ハチヤ先生、私達
 ちゃんと分かってますよーだ
 
 ねえ?」

「はい、真っ直ぐお家に帰ります」

「そうか・・・

 レイ、お前はどうだ?」
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