アカイ花†Vermilion Flower
私達は、休日の公園、家族や恋人同士、友達とはしゃぐ人々が集う場所のベンチに並んで腰をかけた。
穏やかな時が流れる・・・
「あの~、アサヒから聞きました
いずるさん、今
教壇に立たれてるそうですね?」
「ああ、そう、教師になったんだ」
「確か、音楽、あれっ
美術の先生ですか?」
「いやっ、音楽だよ
音楽を教えています
確か、リコちゃんも通ってたよね?」
そう、私の母校で、いずるさんは音楽を教えてる。
「ああ、はい、南女ですよね?
あの、アサヒと一緒だと疲れません?」
いずるさんは、口元を緩めて微笑んだ。
「確かに、声がでかくてうるさいかな」
「フフッ、確かに・・・」