アカイ花†Vermilion Flower
その時、私達とすれ違った女性が立ち止まり貴方の名前を呼んだ。
「アサヒ?
キャー、やっぱり、アサヒだぁ
久しぶりだねぇ~
何年ぶりだろう!」
アサヒ・・・
そんな風に貴方の名を呼び、その腕に甘える女を今まで山ほど見てきた。
「えっと、おまえ、誰だっけ?」
「もう、毎回、同じこと言ってるよ
元カノのこと傷つけて
楽しむんじゃないの!!」
「ふふふっ」
「もう、笑ってないで何とか
(いいなよ)・・・」
「アサヒ、ここに居たの?
探したよ」
こんな風に、浅緋がいる場所に、女が一人二人と集まってくるのもいつもの事だ。
「えっ、何、おまえ
何で居るの?」