アカイ花†Vermilion Flower

そう、私は、こわいの・・・

貴方は、私の頬に手を翳す。


「リコ、聞いて

 俺は、君の髪がどんなに短くても
 真っ赤な髪でも、君を愛してる」


貴方の、その愛の言葉に私の胸は確かに痺れているけど、それぐらいじゃ頑なな私の想いは動かない。

私は一人で生きていくと決めたんだもの。

自分の住処を見つけ、誰にも邪魔されることなく、自分だけの時間を満喫するの。

そう、自由を楽しむの。

人生、楽しまなくちゃ・・・

そう、恋愛以外に楽しい事を探さなくちゃ。


だって、どうせ、私の恋は成就しないもの。

私の愛する人は、私を愛さない・・・

苦しいや辛い、そんな想いはもう要らない。

だから、貴方に言わなきゃ、もう恋愛は私には必要ないと・・・

はっきり・・・
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