アカイ花†Vermilion Flower

私達は、幅が狭く硬いベンチに腰を掛けて、洗濯機で洗濯物を洗いながら待ってる。

その間に乾燥機が開くだろうと、貴方は本を取り出して読み出す。

私は貴方にもたれながらスマフォを弄ってる。

ここでも、私達はお互いの時間を過ごす。

もちろん、互いの存在を気にかけながら。


いずるさんが腰元を、手でトントントンと叩いた。


「この椅子、腰、痛めそうだね」


今度は私が、貴方の腰を叩いてあげた。


「どう、気持ちいい?」

「ああ、とっても
 
 何、ゲーム?」


私のスマフォを覗きこむ貴方に、私は画面を見せてあげる。


「ううん

 いろいろ見てるだけ」

「そう、じゃあ、続ける?」

「うん」
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