アカイ花†Vermilion Flower

「それっ、本気で言ってるの?」


貴方の鼻先を掠める、私の指先。


「ううん

 この私をお嫁さんに
 できるだなんて
 
 あなたは幸せものだよ」


そう、上から目線で言い放つ私の鼻先を、今度は貴方が抓ってみせた。


「だろう?」

「いたぁ~い、なんてね

 フフッ」


次に私は、いずるの逞しい腕に甘えてみせた。


そして、前を見てる貴方の頬にキスをひとつ・・・


「何、びっくりした!」


「いずる

 愛してる」


ピーピーピーピーピー


私の愛の告白と一緒に鳴り響いた音は、洗濯が終わったという合図の音。
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