アカイ花†Vermilion Flower

そう、アッちゃんとは私達のお家の隣に住む、年上の幼馴染の男の子。

名前は、浅緋。

彼は、男の子と言っても随分と大きい。


「アッちゃん、いけないんだ
 子供がこんな時間まで
 遊んでちゃダメよ

 メッ!」

「メッ!」

「あらあら、あなた達、ダメよ

 アッちゃん、ごめんなさいね」

「いえっ・・・
 
 そうだな

 二人の言うとおり
 明日から気つけるわ

 じゃあな」


待っていた時間はあんなにも長かったのに

会えた時間はたったの数分。


子供の私達だって、胸の痛みを知ってる。
< 206 / 218 >

この作品をシェア

pagetop