アカイ花†Vermilion Flower

瞳を閉じた私の耳元で、貴方の囁く声が聞こえた。


「なあ、レイ
 そろそろ、ガキ作らない?」

「うん、そうだね、そうしよう

 社会勉強は

 しばし、お休みします」


何も身に纏うことなく、体を密着させて抱きしめ合う私達。


夜は、あなたを、もっと魅力的にする。


激しくも愛しい愛に、わたしは溺れる。


耳の後ろから囁かれる声


「レイ、愛してる」


「アッ・・・わたしも!」


貴方の体温は、私をとっておきの気分にしてくれる。


まだ見ぬ世界に、連れて行ってくれる。


そこは、今以上、もっと幸せな世界。
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