アカイ花†Vermilion Flower
17歳は子供じゃない
そして、季節は移り変わり、私は高校生になり
そして、結婚できる年齢をひとつ超えた。
高校の制服を着た私は駅前で、近くの男子高校に通う同年の男子を待ってる。
「リコちゃん、待った?」
「ううん」
「今日はどうする?」
「ママとレイが一緒でもいい?」
「うん、いいよ」
友達の紹介で、友達からという話で付き合っているこの彼は浅緋みたいに人懐っこい人で、私の家族ともすぐに打ち解けてくれて二人がデートに付いてくる事に何も言わなかった。
彼とは、手さえ繋がない健全な関係。
私の初めての恋愛は、浅緋のソレとは違う。
私に、恋人ができた事実を知っているはずの浅緋は何にも言わない。
『おまえが大きくなっても
まだ俺の事が好きなら
その時は結婚してやる』
浅緋にとっては、私が自分の事を好きでも嫌いでもどっちでもいいわけで・・・