アカイ花†Vermilion Flower

食卓には、たこ焼き器が置かれ、刻んだキャベツに葱、紅しょうが茹蛸が置いてある。

貴方が脱いだスーツの上着を、私はハンガーに吊るす。


「うん、今夜は
 たこ焼きパーティーだよ
 
 準備はもうできてるから
 アサヒ、焼いてくれるでしょう?」


袖を巻くって手を洗った、浅緋。


「おう、腹減った、焼くかぁ」

「あっ、ねえ、下も脱いでよ」

「ああ・・・
 
 見てんなよ、エッチ」

「見てないってば・・・
 
 脱いだらそこ置いといて」


私は冷蔵庫に行って、ソースとマヨネーズを手に取った。


お皿の上には、たくさんのたこ焼きがあるのに、浅緋はまだまだせっせとたこ焼きを焼いてる。


「ねえ、アサヒ、まだ~
 食べたいよ

 冷めちゃうよ、ねえ」
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