アカイ花†Vermilion Flower
ある野望は無謀?
浅緋と別れて独身に戻った私が、一番最初に行動に移した事は職探しだった。
今までのように、ちょっと働く程度では生活なんてしていけない。
浅緋と別れる時、お互いに慰謝料等の請求は無しの方向で話し合った。
ただ浅緋は、私の生活が起動に乗るまでは毎月生活の援助をしてくれると言ってくれて、私はそれを有り難く頂くことにした。
だけど、いづれは働いて返済するつもりでいる。
早く、自分の力で生活できるようにならなくちゃいけない。
高卒の私が働ける場所ならどんなところでも良かったけど、それがなかなか就職難のこの時代、パートか派遣の仕事ぐらいしか見当たらなくて正社員にはなれない。
正社員になれなくちゃ実家を出て一人でなんてとても暮らしてはいけない。
どうしようーーー
そんな時、祖父が私に手を差し伸べてくれた。