女の子なのに女の子が好きになってしまった。
『秋?秋!』
晩御飯中,ぼーってしてて
ままが話し掛けてるのに
全然気づかなかった。

「あ,ごめん」
『もう!学校どうだったって聞いてんのに!』
「うーん,普通」
『えー,つまんなーい』
「つまんなーいって何」

『外部の子来たんやろ?仲良くなれそうなん?』
「多分。無口な子だけど。可愛い。」
『可愛いかあ。まあ秋には負けるなあ。』
「もう!あ,名前がね。一緒なの。」
『秋ちゃん?』
「あ,違う。季節って意味。美冬ちゃん。」
『おー。秋も前,外部で困ってたんやから,良くしたりいな?』
「分かってるよ」


仲良くなれるかな…
なんだか,大人しそうで
あんまり話してくれなさそうだし…。

「ごちそうさま!」
晩御飯を食べ終わって
片付けようとした時
玄関が開く音がした。


お父さんだ…


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