年上の彼と甘めの同棲生活
「今日、夕飯食べたいもの、ある?」
駐車場を出てからとりとめのない話をしていると、
慣れた手つきで車を運転する涼くんが主夫らしく問う。
「うーん……あ、オムライスがいい!」
少し前に、デミグラスソースがたっぷりとかかった涼くん特製タマゴとろとろオムライスを食べたことを思い出す。
「うん、わかった」
「あ…涼くん、私今日早く帰ってくるから、オムライス一緒に作りたいの……」
私が少し語尾を弱めて言えば、彼は嬉しそうに
「もちろん」
と片手で私の頭を撫でてくれた。