TABOO Ⅲ~呼べない関係~
電話を切った後、早々とパソコンの電源を落とした。
軽く伸びをしながら窓の外に視線を向けると、オレンジのグラデーションに染まった空が広がってる。
こんな時間に帰るなんて久し振り。
なんだかんだで仕事はあるし、それに毎日遅い彼に合わせて残っていたりもするから。
だけど今日は違うんだ。
大学のサークル仲間の結婚が決まり、早速頼まれた余興。
その打合せで、この後久し振りにみんなで集まることになっていた。