嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
 西谷さんから、あまり良くない印象を与えてしまったのだった。

 俺は気を取り直して、自ら交際を求めるようになった。

 だけど西谷さんに蹴られてばかりいた。

 俺はめげずに求愛を続けたけれど、相手の気持ちは変わる気配ナシ。

 なかなか、憧れの彼女のハートをゲットする事は出来なかった。

 回りの野郎どもは機会有る毎に西谷さんの思いを俺に教えていた。

「西谷はお前の事を好きだって言ってるぜ」

「田代君となら付き合ってもイイっち」

「田代と付き合いたいって。デートもいつでもオーケーらしいし」

 仲間たちの話しを聞いて、俺はますます心をときめかせちゃう。

 全て冗談なのに、俺ってば真に受けてしまって西谷さんに何回も近付くのだった。

 これにはさすがの西谷さんも呆れ返るばかりだった。

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