嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
 これはマイッタ。

 思いがけない敦子の早めの帰宅に私の方もパニック状態に陥った。

 ココへ来た理由なんて言えるハズがない。

 言えば敦子自身を怒らせるだけだから、

「いったい、何のつもりなの!?」と興奮状態の敦子。

 私に食ってかかる敦子を武司君が制止に入る。

「落ち着けよ姉さん! 俺が連れて来たんだよ! 俺が…」

 バシーッ!

 敦子は武司君の頬に平手打ちをお見舞いしちゃった!

 お姉さんの思いがけない行為に武司君は呆然となる。

「この馬鹿ァッ! ウチには誰も入れるなって言ったでしょーッ!? しかもよりによって、智美を上がらせちゃうなんて何を考えているのよッ!?」

「それは!」

「答えなさいッ! 何を企んでいるの!?」

「企んでいねーよ!」

「じゃあ何ィッ!?」
< 115 / 200 >

この作品をシェア

pagetop