嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
 後日…

 私は昼食を済ませてから敦子とお喋りを始めた。

 最初はカッカ来ていた敦子だけど、段々と気持ち的に落ち着きを取り戻している。

「智美に恥ずかしい所を見られちゃったよね」

 食後のコーヒーを飲みながら、敦子はさえない顔で言う。

「私は別に、何も気にしていないから」

「でも、あのゴミ屋敷的状態を目の当たりにしてショックを受けたんじゃないの?」

「まあ初めて目にした時はね」

「やっぱ、今でも気にしてる」

「敦子なりに色々と苦労しているんでしょう? 恋愛関係で結構、悩んでるって聞いたし」

 大きく背伸びする敦子。

「…」

 何も言わないじゃん。

「悩みとかは解決出来るよう、私とかに相談するとイイよ」

「人に相談出来るような簡単な問題じゃないけどね」

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