嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
 簡単なインタビューを受けた後、女性はリポーター嬢と共にエレベーターに乗って行った。

 エレベーターを降り、しばらく歩くと女性の住む部屋に着いた。

 それまで穏やかな表情を見せていたリポーター嬢はかなり緊張した様子に変わっていた。

「十分に心して入って下さい」と女性。

 十分に心して入って欲しい。

 コイツ変な事を言うよなあと思ったけど、決して冗談で言ったワケではない。

 女性の悩みとは自分の家の中の片付けが出来ない事なのだから。

 どうせ部屋の中が不要な物が多くて、どう片付けたら良いのか分からない
んだな?

 俺はそう言った程度の認識しか抱かなかった。

 でも実際に中へと入って行くと…

「ひぇぇー!」

 自宅の中へと入って行ったリポーター嬢が思わず悲鳴を上げた。
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