嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
 ナレーションが流れる中、カメラの方はキレイになった部屋、キッチン、トイレ、浴室をしっかりと映し出した。

 うーん、確かにキレイになっている。

 完璧なまでにピッカピカにされているのである。

 ゴミの山に埋め尽くされていた部屋が、こんなにも広くなるなんて改めて驚かされる。

「へい彼女! これからはキチンと掃除をしろよ!」

 俺は思わず、画面の向こう側にいる彼女に声を掛けた。

 場面が変わった。

 広々とした居間のフローリングに敷かれたラグの上で、テーブルを挟んでリポーター嬢と女性が座っていた。

 女性が番組係に出したハガキを見ながら、リポーター嬢はインタビューを続ける。

「部屋を片付けられなくなったのは、どうして何ですか?」

 リポーター嬢の問いに女性は今までの経緯を語り始めた。

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