嫌い嫌い！ 大ッ嫌い！ 変わらぬ思い

志田さんと俺…初めての告白

　俺は富沢さんを自宅まで送り届けると、志田さんを乗せたまま再びクルマを走らせた。

　運転しながら、俺はふと…独り言を言った。

「さーってと、コレからはキチンと見つけなきゃいけないな」

「何を？」

　俺の言葉に志田さんが反応したようだ。

「彼女だよ彼女」

「彼女を？」

「同じような事を言うと思うけど。俺って恋活に関して、正直に言っちゃえば消極的だったからね。だから彼女を見つける事が出来なかったんだ。でもいつまでもこんな状態じゃダメだよな。西谷敦子の事はもう終わったし、明日からでも恋活を進めなきゃ」

　間を置いて志田さんは言った。

「異性を見つけるって事は、縁だからね。大変だと思うと、チャンスが見つかるとイイよね」

「どこかにイイ女、いねーっかなー？」

　志田さんが質問する。