嫌い嫌い！ 大ッ嫌い！ 変わらぬ思い

　富沢さんも倉田さんも、金子さんの最初は驚いていた様子だけど、智美の心の内を知って理解を示してくれた。

「だったら、田代君と一緒になればってねーって私は強く思っていたんだよ」と富沢さん。

「富沢さんの強い思いが、智美の心を揺り動かしたのかなー？」

　富沢さんの話しを聞いて、俺はこう感じたのだった。

「きっとそうかもね」

　富沢さんの切なる思いは倉田さんも金子さんも同じのようだ。

　ココからは西谷敦子の事も話題に加わった。

　倉田さんが言う。

「有り得ないのは、敦子が田代君とラブラブになる事の方だと思うよ」

「無理無理。あれは120㌫、有り得ないよね」

　金子さんの言葉に倉田さんがうなづく。

　俺が西谷さんとラブラブ出来るなんて絶対無理だって3人は最初から思っていた。