嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い

でも、結果は…

「ったくもぅ!」

 ブツブツ文句を言いつつも、西谷さんは富沢さんの言う事を受け入れた。

 俺の方は気を取り直し、西谷さんに話しかけようと大きく深呼吸した。

 だがである。

「!?」

 暗い顔をする西谷さんに俺は引いた。

 他の男子たちと話しをする時は笑顔を見せている。

 だけど、俺に対しては何だか仏頂面で、しかもかなり冷たい眼差しを向けるのだ。

 俺は声を掛けてしまった事を後悔した。

 だからと言って、ここで引くのもどうかと思う。

 頑張って話しかけるのが男と言うものだろう。

「あ、あのぉ…! ええっと…!」

 俺ってばバカヤローだぜ。

 大の男が緊張してるんだから。

 …と、俺は自分自身を卑下しちゃってる。

「何なの?」

 ジッと俺を見据える西谷さん。

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