嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
「田代君って、あまりにも考え過ぎだよ」

「俺が?」

「ストーカー行為をするんじゃないんだし。遠慮せずに、田代君からメールしなさいよ」

 軽い感覚でアドバイスする富沢さんである。

「そう簡単に言うけどよ」

「言うけど、なにぃ?」

「俺って、気を遣うタチだから」

 こう言うと、富沢さんはズバッと指摘する。

「全てに於いて考え過ぎなのが、田代君のマイナスなところだよねぇ。もうちょっと、柔軟に行こうよ」

「柔軟に?」

「変な内容のメールを送ると怪しまれてしまうけど、ちゃんとしたメールなら相手も快く読んでくれるハズだよ」

「そうかな?」

「そんなに気を使うんだったら、私の方からあのコにアポを取っておくから」

「それは助かるよ。よろしく」

「ハイハイ」

 頼りになる富沢さんである。
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