嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い
 女性から、こんな大胆に誘われるなんて初めてだからだ!

 社会人になって、いかに女性に縁が無かったか今になって強く認識しちゃう。

 高校時代の志田さんって、凄く活発な女の子だった。

 だが今は、より活発になって大胆な性格の女性になったようだ。

 俺の手首を掴むなり、自身の豊満な胸に手のひらを強く当ててハシャぐのだから、こっちは呆気に取られるばかりだ。

「遠慮は禁物! 今宵は私と大人の付き合いをしなさい!」

「俺はイイとして、アンタが困るだろう?」

「困るって何が?」

「アンタには亭主や子供さんがいる。なのに、俺とホテルで過ごすって言うのか?」

「もちろん、そうだよ」

「それじゃ、俺は浮気相手になるんじゃねーか。そんなの嫌だよ」

 俺の文句に対して、志田さんは平然と言う。

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