愚かな女と最低な男
こいつは最低な男。
これじゃ思うがままだ。
だけど・・・
嫌でも思い出してしまう。
あの、すべてを奪いつくされるようなあの感覚を。
するとフッと体が離れた。
「向かいのホテル。そこで待ってる」
そう言って勝手に去って行った。
…体の熱が冷めない。
なにやってんだか。
もう同じ轍は踏まない。
もう、あの頃のようにはならない。
そう…誓ったのに--…
結局、愚かな女は愚かな女でしかないのね。
Fin.