魔法?そんなのありえないっ!?
こんな事自分で言うのも
おかしいけど、
私はヒネくれてるから
男子をかっこいいなんて、
それこそ二次元じゃなきゃ
ありえない。
言った事どころか、
思った事もないし。
まぁ、それは良いとしても…
…腰抜けた。
あー情けない。
でも、かなりビビったし。
「ん?どしたの?」
うっさい、黙れ。
…とも言えず。
いつもなら言ってるけど。
「…別に。」
……ていうか、言葉
通じるんだ。
じゃあ、やっぱりここは日本??
「あーねみー!!
つーか、ここに人がいるの
超珍しいんだけど…
どうやってここまで来た?」
…ど、どうやって??
「………。」
「………まぁ、話したくねーんなら
別にいーけどさっ。
ここ、いーとこだろ?
この街が見渡せる…、
夜は景色最高なんだぜ。
俺の1番のお気に入り。」
はぁ…。
聞いてもない事をペラペラと。
景色なんか見る余裕
ないっつーの。
「あの…ここって
どこなんですか??」
「は?」