魔法?そんなのありえないっ!?
男の人の顔色が
少し曇る。
あれ、これ禁句だった?
「お前さ…もしかしてクルト?」
「はい?」
クルトって何??
あ、でも鏡の時もその言葉を
聞いたような…
クルトが近付いたら…とか
そんなんだっけ?
どうゆうこと??
「あー、そっか。おっけ。」
何がだ。
「お前、クルトだな。
よっしゃ、ここ出んぞ。」
は??
いきなりすか?
「訳わかんないんですけど…。」
「そーだろーな。
だから、クルトの集合場所
まで連れてってやんよ。」
はい??
えーと、今の私の頭の
コンピュータ情報処理機の
速報ね。
とりあえず、クルトってのが
私で私みたいなのがいっぱい
いるって事??
で、多分クルトってのは、
ああやって外を飛んだりしない
奴ら。だから…要約すると
普通の人間??
「なーに、固まってんだよ。
オラ、行くぞ。」
うっさい、指図すんな
イケメン!!
「………、、、」
「なに?行くんじゃないの?」
「…お前なんで、こんなとこ
いるんだ?」
「いや、こちらが聞きたい所
ですけど…」
「あんさ、クルトってのは
どっからこの世界に入っても
皆、中央魔法陣公園に来ちゃう訳よ。
でも、お前がいるここは
正反対のサラマン時計台。」
「はあ。てことは、私
おかしいって事??」
「そーゆうこと。」
知らない所に来たかと思ったら
今度はこっちの人公認の
特別ですか…。
もう、やめてくれ。