魔法?そんなのありえないっ!?
「んー、ちょっと待ってろよ。」
と、言うなりイケメンは
窓枠から飛び降りる。
「えっ??!」
思わず駆け寄って
下を見てみるけど、もういない。
嘘…。なにこれ魔法?!
「……おっさーん!!
上にいた女の子ってどーしたのー??」
遠く下からこんな声が聞こえる。
声、でかっ!
「女の子??
知らんよ、ワシは。」
「嘘つくなよー??
中央から拉致ったとかじゃねーの?
ほんとはー。」
「なに言っとんじゃ、お前は。
……クルトなの??」
「おう。」
「見ーにいこっと♪♪」
「やめとけ、エロじじい。」
「冗談じゃよ…。」
「…の割には悲しそうな
顔してるけどなっ」
「うっさいわ、お前。
ご老体にムチを打つんじゃない!」
「いつ、俺が打ったんだよ。」
…おじいさんユニークだな。
「で、どうするんじゃ?」
「ま、一応中央連れてって
みるよ。」
「お前、忙しいだろう。
大丈夫なのか?時間とか。」
「はっ、おっさんが
送り届けるより10倍はえーよ。」
「…減らず口が。
心配してやっとるのにの。
まぁ、はよう行け。」
「うぃーっす」