魔法?そんなのありえないっ!?
「ん、入れよ」
あー、相変わらず速かった…
泣きそうだったわ。
ちょっとは手加減しなさいよね!
ていう目線を送る。
(お世話になってるので直接は言えない)
「あ?んだよ?
早く入れって。」
つ、伝わらない!!
まあ、そりゃそーか…
「お邪魔します…」
ドアを開いて中に入ると、
おっきなモニターとか、
機械っぽいのが沢山ある。
そこにいた女性が
声を荒げた。
「やっときた!」
あ、てか人いたんだ。
無人かと…
「ルイ、あんたねぇ
この大変な時にどこにいたのよ!」
うわぁ、またこれが綺麗な人だ…。
なんていうか、眼鏡かけてて
知的美人?みたいな。
ちょっとうるさいけど。
「なんかあった?」
それに対してルイは
無関心ーーΣ(゚д゚lll)
必死っぽいんだからもっと
真剣に聞いてやれよ…
「なんかあった、って
もしかして聞いてないの??」
「だから、聞いてんだよ。
早く言えって」
あ、ちょっと不機嫌だ。笑
「もう…て、あれ?
その子誰?」
今ですか?!
遅いな!!
「えーと…」
なんか言えばいいのか?
黙ってた方がいいのか?
「あー、時計台にいたクルトの蘭。
あそこに空間移動したっぽい。」
「は?なんで?
そんなことありえないでしょ?」
「知らねーよ。だから
中央に連れて行こうとしてたとこ
だったんだよ!」
「あら、また人助けですか?
さすがルイ様。」
「ムカつくな、その言い方」
「冗談よ。ふぅん、確かに
おかしなことね。
ミーシャよ、
初めまして、蘭」
うわ、出番ないと思ってたら
握手求められたよ。
てか、そんなにおかしなことなのか!
「あ、三日月 蘭です。
よろしくお願いします。」