魔法?そんなのありえないっ!?
「え、説明してくれる??」
ええ、しますとも。
だから放して下さい。
「あの…私、ここに来たのは
学校の中庭?てゆうか森の中
からで…」
「…うんうん」
スッ
あ、放してくれた。笑
「そこに、光り輝く鏡が
あったんですね。」
「嘘……ルイ!」クルッ
「…なるほどな。」
そんな反応をしてる2人を
おいて話を進める。
「で、それに近づいたんですけど
鏡なのになんていうか…
濁ってて、なんか闇って言ったら
また違うんですけど…で、
触れようとしたら…」
こんな、馬鹿げた話を
2人は真剣に聞いてくれる。
私があんなに、あり得ない!
って悩んだのに…
まぁ、ここは『あり得ない』
の連続だけど。
「多分、私吸い込まれた
んですね。現実的に信じれない
んですが…それで…
気づいたらあの時計台にいた。と」
「確かに…それは
紛れもなく、星宝のノーズね。
ノーズっていうのはね、
地球だろうが宇宙だろうが
中に入るだけで
好きな場所に一瞬で移動
出来るの。
でも…なんでそれが
ノーズだと分かったの?
てゆうか、なんで入れたの??」
「えーと、その鏡に入った瞬間…
かな。女の人の声が聞こえて…」
私は、あの時の女の人の
セリフを一言一句違えずに伝えた。
そんなミーシャさんの反応を一言で
表すと『絶句』って感じだ。
「…よく分かったわ。」
私の勘だったら、話の
流れからしてあの女の人が…
きっと、姫様だ。
「なんか、ルイが蘭を連れて
来たのも偶然じゃなく
感じるわね。」
「偶然だっつの。」
「ふふ。あのね、まずその人は
紛れもなくユリ様よ。
説明すると…
まず、姫様は時計台の頂上で
貴方の学校の森に空間移動した。
で、ノーズ…鏡ね。それを
置いて少し離れたんだと思う。
その間に、蘭が来た。ノーズは
星宝…地球の宝って意味ね。
だから、普通使ったらすぐ
持ち主が閉じるんだけど、
開いたままだったのね。
だから、クルトの蘭でも
空間移動出来たのよ。
それで、移動する前の時計台に
蘭は空間移動。その瞬間、
姫様はノーズをしまったって事ね。
お分かり??」
「はい。」
なるほど…もうこの世界が
何でもありなのは分かったし、
何で時計台に着いたのか、
あんな声が聴こえたのか…
納得がいった。