魔法?そんなのありえないっ!?



「あ、三日月さん
バイバーイ」



私はチラッと声の
する方へ振り返った



…ふん。バタン!



放課後の人通りの
少ない廊下をコツコツ
と音を鳴らしながら
私は歩く。



「ちょっとぉ、なに
バイバイとか言ってんの
莉奈!」



「え、ダメ?」



「三日月さん、いつも
シカトじゃんね」



「つか、うちらが
喋ってる横で嫌みった
らしくお勉強とかウザい
よねー」



「ほんまそれ、キモい」



「きゃはは、言いすぎ~」



聞こえてるっつの



いや、聞こえる様に
言ってんのか?



…だって魔法とか頭おかしいだろ!?
つか失踪事件もそのせいとか
現実逃避じゃん。



あーゆー非現実的な奴ら
見てるとイライラする



私は校舎から
出ようとしていた



…その時












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