魔法?そんなのありえないっ!?
「お!三日月
丁度いい所に!」
ゲ。担任に出会って
しまった
生徒いわく、イケメンな
先生はお調子者で優しく
人気である
私以外に。
「はぁ。何ですか、
先生」
先生はニカッと笑って
「あんさ、悪いんだけど
これ、花壇で使った道具
返しといてくんないか?」
笑顔で渡された道具は
シャベルやらなんやら…
「はぁ??」
私がこの先生を
嫌いな所はここ。
良くも悪くも生徒を
巻き込む。
自分のことしか考えていない
「先生、今から会議
なんだ!すっかり忘れてた。」
忘れるな、ボケ!
「場所分かるだろ?
頼むなっ!?
今度、奢るからさ」
「はぁ!!?ちょっ
嫌ですって」
拒否ってる私を置いて
先生は行ってしまった
「もう!何で私がこんな事!」
道具を置いて帰っても
後がめんどくさいし、
私は道具を返しに歩き出していた。
この学校は少しお金持ち学校だ。私には関係ないけど、豪邸に住んでる人もまあまあいる。
そんな学校が誇る「千年の森」にある小屋にこの道具は置いてあった。森は結構大きめで、中央には小さな湖まである。迷うこともあるので森に入る人は少ない…
とか言ってるうちに着いた。
「1ーAです。道具返しに来ました、ありがとうございました」
そう小屋のおじさんに言い
私は帰ろうとする。
「あ!」
森の中に私はベンチを見つけた
…ちょっと休んでこうかな。
「ふぅ~」
私は腰掛けて鞄を置いた。
「あー、重かったぁ」