ズルい人



俺達の前を歩いてるあの人。


背中まで伸びたロングの黒髪。


彼女がよく着ていた青のドット柄のワンピース。


彼女のお気に入りだった水色のパンプス。


後ろ姿しか見えないが、見ればみるほど真緒にしか見えない。


あれは真緒なのだろうか?


「ごめん。雄大、行ってくる!」


俺は人混みを掻き分け、真緒らしき人物の元へ向かう。



< 6 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop