彼氏<親友<親友の彼氏
彼氏<親友<親友の彼氏
要(かなめ)と同棲して三ヶ月――。早くも別れたいと思っていた。
一緒に住み始めると、相手の粗が見えてくるもの。
無駄にケンカをしたくない。多少の欠点には目をつむっていたけど、先月以来、要に壁を感じるようになった。
深夜になっても、隣人の物音がうるさく眠れない日々が続いていた。
耐えられなかった私は、勇気を出して隣の人を訪ねた。
「大変お伝えしづらいのですが、夜も遅いので、静かにしていただけないでしょうか?」
かなり言葉に気を遣い、精一杯、優しく伝えたつもりだった。
でも、隣人の男子学生は、私の訪問が気に入らなかったらしく、物音が嫌なら、他のアパートに引っ越せと言った。
「なにあれ!!常識ないの?」
要が帰ってきて早々、私は不満を口にした。要なら同意してくれると思ったのに、彼はシレッと、
「学生なんてみんなそうでしょ。おおめに見てやれよ」
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