皇帝のサイコロ
その夜、俺は妹が気を利かしていたことに気が付いた。

俺が不機嫌になった理由を察知して、咄嗟に彼女の話題にしたのだと。

妹のその気遣いを無駄にしないためにも早く職に就こう。

そう心に誓った。
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