皇帝のサイコロ
「何を?」

やっぱり思った通りだ。

しかしイタズラに聞き返す。

「え、だから、わかるでしょ」

慌てて言葉を繋ぐ姿がかわいい。

少し考える素振りをする。

そして――

「ああ!通信対戦か!」

「うん!私のガンダム、レベルアップして――…って、そうじゃなくて!」

声を出して笑ってしまった。

愛にしては珍しくボケにのってくれた。

「分かってます。愛ちゃんを愛したらいいんだよね?」

「もう!ダジャレ?怒るよ!」

唇を一瞬重ねた。
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