皇帝のサイコロ
驚いておとなしくなる愛。

「続きはまた夜にね」

黒髪をなでると、小さく頷いた。

そのまま顔をあげない。

照れている証拠だ。

お互いに何も喋らず、少しのシンとした間が訪れる。

そして愛が思い出したように顔を上げた。

「昭くん今日の晩ごはん何食べたい?」

「愛ちゃんの手作りソーセージ」

「バカ!?」

頭に軽いげんこつが喰らわされた。

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