フィルムを通して~アイドルと~【TABOO】
レストラン久坂。
そこに二人を連れて行った。


「ご注文は?」
「君のオススメで」
「俺も」
「畏まりました」

数年前に巨大ショッピングセンターが出来てから、ここに来るお客は常連客くらい。


「亜紀ちゃんが作るの?」
「はい」
「この時間は亜紀一人だから」
「そうなんだ。幾つ?」
「二十歳。亜紀は高校卒業してからずっとしてる」
「結衣。あんまり言わないで」
「あ、ごめん」



一つ一つ、丁寧に作りあげて行く。
美味しそうに食べる二人に亜紀は頬を緩めた。
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