TABOO Ⅳ~熱いカラダ~ 


白衣を羽織った派手な校医が、廊下に出てくるなりあたしを見てパッと顔を輝かせた。


「ちょっと校長に呼ばれたから、戻るまでいてくんない?」


「何したんですか?」


「どうせ健康相談でしょ。今、寝てる子いるからよろしく~」


巻き髪を揺らして歩いていく背中に、溜息をつく。


頭痛薬もらいにきただけなのに…


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